多くの怪我をした患者や具合が悪くなった患者が訪れる場所が病院ですが、病院によっては入院する患者もいるため、このような場所は常に快適な空間であることが求められます。基本的にはどのような気候であったとしても、業務用エアコンを24時間稼働させる必要があります。病院によりその規模も大幅に違ってくるため、適切な種類の業務用エアコンを取付けることが求められます。業務用エアコンは種類により様々な機能が備わっていることから、訪れる人や使用目的がその他の場所とは異なる病院においては、様々な機能がついた製品の取付が求められることでしょう。

様々な機能の特徴を知り、空調設備を取付ける場合の基準の1つにすることが大切です。その1つに挙げられることが、冷暖房機能が部屋ごとに設定できるかどうかです。通常の業務用エアコンの場合には、個室の空調管理をまとめて行うことができる一括管理システムと呼ばれるものが採用されています。医療従事者だけが冷暖房や温度の操作を行うことができ、室内の状態に合わせて空調環境を整えることができます。

患者自らが設定温度を変更すると、部屋の中が寒すぎたり、反対に暑すぎたりすることもありますが、このような問題も防ぐことが可能です。しかし設置場所、また患者の病状などによっては、設定した温度が体調悪化を引き起こす可能性も考えられます。このような時にお勧めとされる機能がフリーシステム機能と呼ばれるものです。これにより、部屋ごとに冷房したり暖房するなどの空調管理が行えるようになるため、患者ごとの状況に応じ最適な温度や湿度を保つことが可能です。